国立女性教育会館を守れ/市民らが集会
政府が、埼玉県にある国立女性教育会館(ヌエック)の宿泊棟、研修棟、体育施設などを廃止しようとしていることについて、市民グループ「ヌエネット」が2月5日、国会内で集会を開きました。「利用者の声も聞かずに施設を廃止するのは許されない。建物を壊さないで」と訴えました。
ヌエックは、1977年につくられ、女性教育を進めるために研修、交流、情報、調査研究など多彩な機能を持つ施設として利用されています。これまで男女共同参画社会をけん引する人材を育成してきました。
政府は宿泊棟や研修棟を2030年度までに撤去するとし、関連法案を今国会に提出する予定です。
参加者からは「政府は機能強化の名の下、オンラインで研修すればいいというが、対面・宿泊で学び交流することができなくなる。実際は機能縮小だ」「老朽化も廃止の理由に挙げられている。いまや建築の世界ではSDGsの観点から、簡単に建物を壊さず長寿命化の手当をして廃棄物を出さない手法が求められている」などと声を上げました。
集会には立憲、共産、社民、れいわの各党国会議員が多数参加し、ともにがんばる決意を表明しました。

